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古都・奈良の音楽フェスティバル『ムジークフェストなら2015』が開催中です。

そのオープニングセレモニーが6月13日・東大寺大仏殿。
大仏様のお膝元で行われました。
セレモニーの幕開けは、私が主宰する雅楽コラボユニット『音楽舎まほら』

このセレモニーでのコンセプトは『音声菩薩』
大仏殿正面の八角燈籠に浮き彫りで施されている4体の音声菩薩です。
4体の音声菩薩は其々、笙、縦笛、横笛、銅鈸子(どうばっし)を奏でています。

私達は、天平装束に身を包み、音声菩薩に成り切って 笙、篳篥(縦笛)、龍笛(横笛)、チャッパ銅鈸子(どうばっし) でのアンサンブルを大仏様こと盧遮那仏に奉納しました。


メンバーは
出口煌玲(龍笛) 高木了慧(篳篥) 林哲至(笙) 山口舞子(銅鈸子・太鼓)

装束は、大和絵巻実行委員会http://yamatoemaki.wix.com/yamatoemakiさんが提供してくださいました。
理事長の永池ヴェロニカ實保さんが、私達の個性に合わせてセレクトしてくださいました。

曲目は、太食調音取から、即興での響き合い、続いて、『抜頭(ばとう)』。
『抜頭』という曲は、インド出身高僧・菩提僊那(ぼだいせんな)とともに渡来した林邑(ベトナム)出身の僧侶・ 仏哲(ぶってつ)が伝えた曲で、752年(天平勝宝4年)の大仏開眼 で舞とともに演奏されたのです。
セレモニーは、読経法要、オーケストラと続きました。

私が演奏している横手で多くの報道陣がカメラを回していましたが、お昼のNHKのニュースや民法などで、紹介されたようです。

終演後、大仏殿から控室に戻る途中は、天平装束を来た私達は国内外の観光客さんたちの被写体、売れっ子モデル状態でした。

– 出口煌玲 記 –