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本年の10月3日も 素敵な一日を無事終えることができました。
当日の天気予報では開演時は雨天90%、実際に蒸し暑く雨が降ったり止んだりの中での準備でした。
セッティング・サウンドチェック・リハーサルが終えて開演1時間前なると、青空が覗きはじめ涼やかな秋風がそよぐようになったのです。
おそらく手向山八幡宮の御祭神による素敵な“はからい”だったのでしょう。

迎えた本番では爽やかに澄んだ空気の中、気持ちよく伸びやかに音が通りました。
(もちろん音響の井沢さん、中田さんのご尽力が大きいです)

今年のゲストアーティストはクロマチックアコーディオン奏者・かとうかなこさん。
クロマチックアコーディオンは鍵盤が無くて右手も左手もボタンを押さえることで演奏します。
シャンソンでよく演奏されるフランスのアコーディオンです。

彼女の演奏するサウンドが『音楽舎まほら』のサウンドと想像以上に馴染みながらも引き立て合って、演奏していてとても楽しいコラボレーションとなりました。

今年は高木了慧さんが復元楽器である大篳篥(おおひちりき)も演奏されました。まろやかで素敵な音色でした。

雅楽曲をアレンジした曲は右方・抜頭(うほう・ばとう)、夜多羅拍子といって2拍子+3拍子の複合拍子で少しトリッキーな曲ですが、シンセやピアノ、そしてアコーディオンを交えてとてもファンタジックで面白い効果が出ました。

かなこさんの、新しいアルバムからは『輝く夜の月の影』、林哲至さんの奏でる笙の音色がとても素敵な効果を出していました。
そういえば、かなこさん自身も笙を演奏するのです。

僕の曲からは『たそがれ』、まるでクロマチックアコーディオンで作った曲だったのか!?というくらい、かなこさんの演奏が素敵にハマりました。

今年の津軽三味線コーナーは、こきりこ節からジョンカラ節セッション、ピアノの榊原明子さんが、これまでとは違った大胆なアプローチ三味線に絡みとても新鮮・刺激的でした。

このメンバーと楽曲やアレンジで、また再演したり、レコーディングできたらいいな、と思いました。

こんな感じで楽しく素敵な空気感は満席となった会場の皆様も共有してくださいました。
足場の悪い中ご来場の皆様、本当にありがとうございました。

また、宮司様をはじめ、機材の提供や会場や篝火等の設えをしてくださった皆様、本年もありがとうございました。
この模様の一部は、Youtubeでも公開しようと思いますので、会場に来られなかった皆様もお楽しみに。

メンバー
音楽舎まほら
出口煌玲(龍笛・篠笛)  高木了慧(篳篥・大篳篥)  林哲至(鳳笙)
榊原明子(E.Piano)  久保比呂誌(KB・津軽三味線)
ゲスト  かとうかなこ(クロマチックアコーディオン) 

サウンドデザイン・音響  井沢剛
音響・動画撮影  中田宏
写真撮影  内藤智恵子